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Positive Thinking
2007-12-22 Sat 00:00

 久しぶりにAcoustic AlchemyPositive Thinkingというアルバムを聴きました。Acoustic Alchemyはスムーズ・ジャズ、いわゆるイージーリスニングのジャズを演るバンドです。英国のゴンチチと呼ばれることがあります。

Positive Thinking

Positive Thinking

Positive Thinkingは、1998年に初代アルケミーが制作したアルバムです。当時のメンバーであるニック・ウェブが全作品を作曲しましたが、膵臓ガンに倒れました。病気のためギターを弾けなくなったニックは、代わりのメンバーを見つけ、このアルバムを作ったそうです。残念ながら亡くなったあとにアルバムが完成し、ニックの遺作になった因縁の作品です。

とても透明感のあるアコースティック・ジャズギターの音色がとてもすてきです。以前は、なぜガンで苦しんだニックが"Positive Thinking(前向きに考えること)"と名前をつけたのか、不思議でした。ニックの遺言になったアルバムのメッセージは「皆さんに楽しんでもらいたい」というありきたりの言葉でした。

 しかし、今は何となくわかる気がします。

 ニックは、ガンの痛みで身体も心もネガティブになっていたと思います。未来はなくなったと感じたことでしょう。そうした中で,わずかでいいから "Positive"(肯定的)でありたい、自由に動くことができないからせめて、"Thinking"(考えること)だけでもしたい。こうした思考上の前向きさだけは失いたくなかったのではないかと思います。

 決して、マイナスをプラスにするような大それたことではなく、マイナスの中で目盛りを1つだけプラスの方向にもっていこうとする気持ちを大切にしたいというメッセージです。これが透明感のある音色になったのだろうと思います。

 わが家では、何か少しいいことがあると、「真史のおかげ。ありがとう」と言うようになりました。これもこのPositive Thinking。<br /> また、「かんしゃく から  く(苦)の字を取れば ただ感謝」のような、ちょっとした心の持ちようもPositive Thinking。

 人から「前向きに考えなさい」といわれると、まだ抵抗感がありますが、自分で考え、自分を前向きに説得することは、最近かなり平気になってきました。これも真史のおかげです。

Rest in Peace, Masa and Nick!

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二月十六日
2007-12-18 Tue 11:49

◎生まれしも帰らぬものをわが宿に 小松のあるを見るが悲しさ

見し人の松の千年に見ましかば 遠く悲しき別れせましや

「住之江に・・」という歌は、辛い毎日を送っていると、しばし忘れ草を摘んでこのことを忘れてしまいたい、でも、それは本心ではないのですよ、というものです。これは「忘れられたらどんなに楽か」「でも忘れられない、私が忘れたら息子はもう一度死んでしまう、二度死なすわけにはいかない」という自分の心の揺らぎへの後ろめたさと同じ気持ちを感じます。

また、「生まれしも・・・」という歌は大変有名な歌ですが、京に帰った紀貫之が荒れ果てたわが家に戻り、前にはなかった小さな松を見て詠んだもので、家に帰っても娘はいないのに、自分がいない間に自生した小さな松(松の子ども)を見ると、その小松があるだけでとても悲しい、という意味です。荒れ果てた庭にたち、小さな松を見ている紀貫之の心根とその悲しさが迫ってきます。「なぜ自分の子が・・・」というやつです。

それにしても古典は難しい。 

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二月九日
2007-12-18 Tue 11:49

なかりしもありつつ帰る人の子を ありしもなくて来るが悲しさ

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二月五日
2007-12-18 Tue 11:49

◎住之江に船さし寄せよ忘れ草 しるしありやと摘みて行くべく

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二月四日
2007-12-18 Tue 11:49

寄する波打ちも寄せなむわが恋ふる 人忘れ貝下りて拾わむ

忘れ貝拾ひしもせじ白珠を 恋ふるをだにも形見と思はむ

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一月十一日
2007-12-18 Tue 11:49

世の中に思ひやれども子を恋ふる 思ひにまさる思ひなきかな

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十二月二十七日
2007-12-18 Tue 11:49

都へと思ふをものの悲しきは 帰らぬ人のあればなりけり

あるものと忘れつつなほ亡き人を いづらと問ふぞ悲しかりける

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土佐日記
2007-12-18 Tue 00:00

紀貫之が60代のときに、最後のご奉公(土佐国司)からの帰京道中を書いた日記風のフィクションが「土佐日記」です。彼は、京から連れて行った5才くらいの娘を土佐で亡くしました。

土佐日記は、この亡くなった娘への想いが小説全体に流れている点、そして紀貫之本人が書いたのではなく、女官が書いたとしている点が大きな特徴です。

いくらフィクションとはいえ、亡くなった娘を想う想いを語る場面は胸に迫るものがあります。娘が亡くなったのもフィクションという評論家もあるようですが、読み通してみると実際に子を亡くした父親でなければ思いつかない箇所が数多く見られます。

想いは時代を超えて共通でした。

土佐日記には、娘を想って詠んだ歌が9首掲載されています。和歌の名人なので、流麗な歌ばかりですが、どれも悲しい。

どの歌もそれぞれ意味があるのですが、私には◎をつけたものが特に印象に残りました。

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| 月讀 |
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